廃プラスチック油化還元装置は、30mm以下に破砕された廃プラスチックを溶解装置に入れ、熱を加えることにより溶解し、溶解したものを熱分解槽に供給し、そこで高温により分解し気化させ、その気化したガスを冷却し液化することによりA重油相当の油に再生するシステムです。
加熱方式は、減容・溶解はヒータ加熱方式で、熱分解は高周波加熱方式を採用し、投入する材料によりきめ細かい温度制御が可能になり、しかも効率がよく、少ない電力で運転できます。また、排気ガスが出ません。
◇本装置は、熱分解槽の前面部内壁を傾斜させ底面部側を狭くし、底面部の面積を小さく設計した槽本体を有しています。槽内部において仕切部を設けることにより、仕切部の前方を熱分解槽とし、後方を溶解槽、下方を熱分解槽と溶解槽との連通空間としてそれぞれ形成し、熱分解槽は溶解槽の一部を兼用した、槽本体としています。 |
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◇ 槽本体の内部には、上下方向及び左右方向に所定間隔毎に配し、かつ前後方向に通気路を有する複数の加熱管を、外部と遮断されている前連通空間と仕切部との間、外部と遮断されている後連通空間と仕切部の間、及び仕切部下位における前連通空間と後連通空間との間にてそれぞれ設け、前連通空間と仕切部との間にある加熱管が熱風発生装置と接続し、後連通空間と仕切部との間にある加熱管が熱分解槽の外部に連通している煙突と接続されています。 |
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破砕機 |
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廃プラスチックを細かく破砕します。 |
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◇前記、加熱管内を熱風が熱源(バーナー)→熱分解槽→連通空間→溶解槽の順序にて移動するよう配置したことにより、熱分解槽と連通空間及び、溶解槽それぞれを廃プラスチックの熱分解及び、溶解に適切温度となるよう設定できます。 |
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◇槽本体内の熱分解槽の上部が、塩素ガスを中和するスクラバーに接続されています。スクラバーは冷却装置と連動するコンデンサーに接続し、コンデンサーは、油水分離槽に接続しています。油水分離槽は、フィルタを介して貯蔵タンク及び、熱風発生装置と接続しています。 |
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押出機 |
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破砕した原料を溶融し分解層へ押込みます。 |
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分解層 |
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誘導加熱方式により釜を400度から500度に加熱
プラスチックを分解、気化させます。 |
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コンデンサ |
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分解、気化したプラスチックを冷却し油化させます。 |
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生成油 |
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油化した廃プラスチックが出てきたところです。 |
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ディーゼル発電機 |
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廃プラスチック生成油とA重油を混合し発電します。 |